2019年01月15日

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                 〈最新記事〉信濃旅びとのうた6 斎藤史のうた6

  
潮みどりのうた より 

秋の山いただき赤く入日さししきりにたかく啼くつぐみどり

瀬の音のよどみこもるに戸を閉(さ)さで眠れば夜半に月さしにけり

ひしひしと身に迫り来るなにやらの悔あり今日の日も暮れむとす

みゝなしの目なしのたゞのひとつぶの石ともならばなげきは止まめ

さりげなくひと日ひと日を眺め居るそのくるしさを眺むるこころ

しら雪の思ひ設けぬ朝戸出の身にはづかしき真白きひかり

きさらぎの末つかたともなりぬればはればれと明き雨ふりきたる

母にそひいまはたなにか思ふべき今日は紫蘇つみ梅実(うめ)つけにけり

居こもりてしたしく飼へばいつしかやわれのたもとは蚕の匂

日を追ひて花咲きまさり月見草かき数ふればけふは百花(もゝはな)

朝みればはやも露おく野菜畑茄子は花咲き色ふかきかな

はればれと啼く蛙ありわがごとくさびしきにうたふその声もあり

土たたく雨にまじりていやさらにさらに寂しく啼くいとどあり

心ひらきたのしくて見れば牡丹ゆきいよゝ花やぎ降りしきるなり

すがしきも濁れるもみなさへづりてにぎやけき春の鳥の声ごゑ

    
 

        
 
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(付) 長野県歌 信濃の国

1信濃の国は十州に境連ぬる国にして聳ゆる山は弥高く流るる川は弥遠し
松本伊那佐久善光寺四つの平は肥沃の地海こそ無けれ物多に万ず足らわぬ事ぞなき

2四方に聳ゆる山々は御嶽乗鞍駒ヶ岳浅間は殊に活火山何れも国の鎮めなり
流れ淀まずゆく水は北に犀川千曲川南に木曽川天竜川これまた国の固めなり

3木曽の谷には真木茂り諏訪の湖には魚多し民の稼も豊かにて五穀の実らぬ里やある
然のみならず桑採りて蚕飼の業の打開け細き緣も軽からぬ国の命を繋ぐなり

4尋ねまほしき園原や旅の宿りの寝覚の床木曽の棧掛けし世も心してゆけ久米路橋
来る人多き筑摩の湯月の名に立つ姨捨山著き名所と風雅士が詩歌に詠みてぞ伝えたる

5旭将軍義仲も仁科の五郎信盛も春台太宰先生も象山佐久間先生も
皆この国の人にして文武の誉類いなく山と聳えて世に仰ぎ川と流れて名は尽きず

6吾妻早とし日本武嘆き給いし碓氷山穿つ隧二十六夢にも越ゆる汽車の道
道一筋に学びなば昔の人にや劣るべき古来山河の秀でたる国は偉人のある習い


   
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〈photo 歌のふるさと〉

真冬北信濃(白馬三山)了.jpg
 白馬三山(白馬 杓子 槍) 
         

 
                      〈写真サイト〉Q10yana  
                         〈連絡〉 shinanojinouta@yahoo.co.jp
posted by kazahanakakai at 23:41| TOPページ | 更新情報をチェックする